世紀末の詩

世紀末の歌11

LOVE 俺は…愛に一番近い感情レベルは憎しみだと思う。 お前は誰かを憎んだことがあるか。 いやそれは… 教会から去った婚約者を恨んだだろ、今でもそうか。 いえ、いまはもう… 恨んだが、憎んだわけじゃないからだ。 ええ… もしも憎んだとしたら、今でも忘れ…

世紀末の歌10

20年間待った女 ハローベイビー いつの間にか眠っていたね それがチッポケな夜明けでも 君の側で目覚めたいのさ

世紀末の詩9

僕の名前を当てて 愛とは恋のように思い出にはできず、 失えば誰かを好きになる…すら失われるもので、 瞬間にして永遠で、疑わず、諦めず、そして悦び、 怒り、悲しみ、楽しみ救われるものだ。 恋する人と出会い、長い時間をかけて魂が寄り添うことなんだ。 …

世紀末の詩8

恋し森のクマさん モラルに縛られる必要はない。 足の向く所へ行けばいい。 人間の愛は所詮自己愛に根ざしているのかもしれない! 僕も結局は自分が一番可愛いのかもしれない! だけど僕が好きなのは、あなたを好きな自分なんだ! 振り向いてくれなくったっ…

世紀末の歌7

愛するコッペパン 自己暗示だよ。 所詮人間は弱いもんだからね。 大勢の中に囲まれ、尚2人であるということ。 そのとき、相手が先に死に行くとき、後を追うことも、 心の中に留めて生きるということも愛とは呼ばない。 真実の愛とは、相手の死を認知しない…

世紀末の歌6

天才が愛した女 恋は喜びや楽しさで、やがて終わってもアルバムにはさめるものだ。 ときどき懐かしんで開くことも出来る。 だが愛は違う。愛は悲しみも刻み込むものだ。 お互いの心に、思い出に出来ない傷をも刻み込む。 共に生きていくから。 人は所詮孤独…

世紀末の詩5

車椅子の恋 俺も昔、愛する人を信じなかった。 今思うとしかし…愛とは信じることですらないのかもしれん。 愛とはただ……疑わないことだ。 ハローベイビー 泣かないで 偽物の愛をつかまされたら 僕がホントにかえてあげるよ

世紀末の詩4

星の王子様 父さん、ぼくはこの暮らしがとっても好きなんだよ。 父さん、負け惜しみじゃなくってね、ぼくは愛って貧しさの中にあると思うんだ。 世の中はものがどんどん豊かになっていって、こうやってひとつのものを 分け与え合う機会が少なすぎるんだ。そ…

世紀末の詩3

狂った果実 終わってしまうのは、すべて愛ではなく恋に過ぎない。 終わらない、変わらないものが愛なのよ。 それが無いと感じたなら、最初から愛はなかったのよ。 綺麗だよ…とても…!とても…! 僕はずっときみのこと忘れないよ! もしもきみがそれを…それを…

世紀末の詩2

パンドラの箱 人間はとてもまぶしい瞬間に、とても大事なものを見失う。 所有欲の始まりだ。 金銭欲、名誉欲、欲と名のつくほとんどすべてが見えるものだ。 彼女はそれを見ずに済んでいたんだ、だから恐ろしく透明だった。 人間の欲には際限がない、特にあれ…

世紀末の詩1

この世の果てで愛を唱う少女 彼女は僕の話を聞いて泣いてくれた。 教会で婚約者に去られた僕の話を聞いて泣いてくれた。 嬉しかった…!だから僕は良いんだ! 君の悲しみや、怒りや、絶望を、受け止めてあげるよ。 僕で良かったら… 良いんだよ…僕は! 君に教…