世紀末の詩1

この世の果てで愛を唱う少女



彼女は僕の話を聞いて泣いてくれた。
教会で婚約者に去られた僕の話を聞いて泣いてくれた。
嬉しかった…!だから僕は良いんだ!


君の悲しみや、怒りや、絶望を、受け止めてあげるよ。
僕で良かったら…


良いんだよ…僕は!
君に教えてもらったんだ!
世の中にはにせものが多過ぎる!
耐えきれなくて手離すのは愛じゃない、終わらないのが愛だって!
変わらないのが愛だって!終わらないのが愛だって……!
百万回恋をしても、決して辿り着けない……。


ほんとうに歌の通りだったな……スミレの花のような、僕の友達…。



ハローベイビー
僕はきっと愛を知らない
君もそうならついておいで
この果てしなき物語の彼方へ