読書2010。
倫理とは何か―猫のアインジヒトの挑戦 (哲学教科書シリーズ)
- 作者: 永井均
- 出版社/メーカー: 産業図書
- 発売日: 2003/02/01
- メディア: 単行本
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ここでまた繰り返すけども、おれは人を殺したいわけじゃない。
ゲームが好きで、ラーメンが好きで、服が好きで、女が好きな普通に大阪で生活するいち人間だ。
人殺しなんかで、それらをすべて失うなんて考えられない。
でも日常生活のなか、潜在的にずっと在る疑問があった。
なんで人を殺してはいけないの?おれってなに?なんでおれが生まれてきたの?
ってかなんでおれなの?倫理ってなんだ?なんでみんな守ってるの?
こんな疑問がおれの生活の足をひっぱってる(ってほどでもないけど)、
このモヤモヤを解決しないとおれは前に進めないんじゃないか、
他の人と同じスタートラインに立ててないんじゃないか(大袈裟すぎるけど)。
そんな誰もが疑問にすら思わないようなことにひっかかっていた。
でもこの本に出会って、ああこの人、おれと同じことに疑問を持っている!
しかも人生をかけてその疑問に向き合っている人がいる!
そんな心からの喜びで涙がでそうになった。
結局この本は、ソレを解決してくれるわけではなく、自分自信で哲学しろってことなんやけども
この本との出会いはおれのこれからの生活にとても心強く、嬉しいものだった。
そんな理由でおれ的2010年ベスト本。