読書2010。


倫理とは何か―猫のアインジヒトの挑戦 (哲学教科書シリーズ)

倫理とは何か―猫のアインジヒトの挑戦 (哲学教科書シリーズ)


ここでまた繰り返すけども、おれは人を殺したいわけじゃない。
ゲームが好きで、ラーメンが好きで、服が好きで、女が好きな普通に大阪で生活するいち人間だ。
人殺しなんかで、それらをすべて失うなんて考えられない。


でも日常生活のなか、潜在的にずっと在る疑問があった。
なんで人を殺してはいけないの?おれってなに?なんでおれが生まれてきたの?
ってかなんでおれなの?倫理ってなんだ?なんでみんな守ってるの?


こんな疑問がおれの生活の足をひっぱってる(ってほどでもないけど)、
このモヤモヤを解決しないとおれは前に進めないんじゃないか、
他の人と同じスタートラインに立ててないんじゃないか(大袈裟すぎるけど)。
そんな誰もが疑問にすら思わないようなことにひっかかっていた。


でもこの本に出会って、ああこの人、おれと同じことに疑問を持っている!
しかも人生をかけてその疑問に向き合っている人がいる!
そんな心からの喜びで涙がでそうになった。


結局この本は、ソレを解決してくれるわけではなく、自分自信で哲学しろってことなんやけども
この本との出会いはおれのこれからの生活にとても心強く、嬉しいものだった。


そんな理由でおれ的2010年ベスト本。