子供のための哲学
- 作者: 永井均
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 1996/05/20
- メディア: 新書
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哲学ってのは、哲学する人にとってのマイナスを埋める、
言わば普通の人になるための作業なんやって。
子供のような丸裸の疑問。
それを持ち続け考え続けること、それが哲学なんやって。
そしてこの本は、同じような疑問を持っている人、同じ位置にいる人にしか
役に立たんし、救うことも出来ない、そして理解することも出来ない。
哲学とは本来そう言うもんだ、とそんな風なことが書いてあった。
俺は確かに救われた、と思う。
って言うか、あ、この人俺に似てる。そう思った。
もう俺が考えるのをとっくに止めたことを考え抜いて悩み抜いて
そして遥か先を歩いてる人や。
そう思った時、何だかワクワクしたし、目頭が熱くなった。